金魚界の都市伝説?

大潮って本当に産卵?
よく大潮だから産卵させようと聞く。しかし、我が城での産卵は大潮が一割程度。
確かに海水魚ならば、海水が最も動く大潮は刺激はある。潮の動きは月の引力が関与。もしかしたら、目に見えないその引力が、大潮と関連しているのか、毎日起こる満干の動きのタイミングが産卵に当たる早朝と重なるかは誰も検証していない。
私がらんちゅうを飼い始めた頃は少なくとも潮を言う人は周囲にいなかった。いつしか大潮…と。誰かが産卵の記録と潮に因果関係を感じ、発したのだろう。おそらく、ブリーダーも大潮に合わせて産卵準備をする。結果、大潮が産卵日となった?
魚の産卵には、他に大切な要素として日照時間、水温、気圧変化、水質変化、餌量などが絡む。さて今後検証の余地ありか?

塩で殺菌?
よく塩で殺菌すると聞いた。確かにある濃度まで変化があると、浸透圧の変化に対応出来ない菌や吸虫類には効果はある。
魚は意外に高等生物であり、体内の塩分濃度は人間に近い。単純ではないが、塩でいうと0.9%(水1㍑で90g)。人工授精に使うリンゲル液(リンガー液)は実はその濃度である。体内で卵同士がくっつかない事を逆に利用したものである。精子も体液と近い濃度では長く保存が可能となる。
さて、何故体調を崩すと塩を使っているのか?この事は、以前フリーペーパーで廃刊になった「月刊らんちゅう」にて投稿したが、基本、真水に棲む淡水魚は、エラを含めた表皮で体内の塩分濃度を調節している。常に濃度は一定になろうと、体内に水が入り込もうとしている。もしそうなれば、魚の体内の塩分濃度を下げるため、水で体が膨張するしかない。外界との境になるエラの働きは相当である。エラ病などで調子が悪くなった場合、エラ負担を考えればどうすれば良いか?少しでも体液濃度に近づけるのである。
ちなみに、本当に塩で殺菌効果を期待するのであれば、らんちゅうを取り出し、大量の塩で塩漬けしなければならない。つまり、✴に。ちなみに、エラが傷ついている場合は、体液濃度を超えた濃度の場合、体内から水が出る。下手するとその時血が大量に出て失血死もある!