遺伝子って凄い!

先に書いた記事でも述べたが、らんちゅうというのは劣勢遺伝形質の塊。「ふな」から突然変異し続けることで多様な品種が生まれた!原種中の原種が「和金型」の金魚。本来はこの形こそ優勢遺伝。そこから様々に品種が生まれたとは言え、らんちゅう以外の品種を観察すると決定的に気づくことがある!

一部の品種を除き背びれがある。
舵ひれ一枚が多い。
尾芯は「刺し」ている。
腰はしゃくれている。(いわゆるアールになっている)

舵ひれ以外は、大会では超欠点である。こうした形質は、子に出やすいとも言える。人によっては、三尾も先祖返りと言われるが、ある意味正解である。

遺伝子の強さは、掛け合わせてみると分かる。繰り返し交配すると見事に和金型へ近づく。

ちなみに、遺伝子を理解すると分かる話だが、長手と短い手の魚を掛け合わせてほどほどの魚を作ると言うのは、間違いである。長短混じって子が出る場合は別だが、兄弟のほとんどが長い魚と、逆に短い魚を掛け合わせると、長い魚と短い魚ばかりが一定比率で登場。魚が持っている微量な別の遺伝子で中長手の魚も出る。しかし、運良く大会魚になるかは宝くじより厳しい。中長手を採るなら中長手の親からが鉄則。