ついに登場、フードタイマー

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平年であれば、もう少し後に使用するところだが、何となく出してみた。
餌やりの本来の基本、少量を回数増やして与えると、一度にどさっと与えるより効率よく食べる。

ただし、口に入れたと言っても、水質からするとどうか?
もう一昔前どころか二昔前に、横浜神鋳会の野木さんが、廃刊になったフィッシュマガジンで連載記事の中で書かれたものが参考になる。その頃、金城会(名古屋城開催)にも来られ、水質の仕事をしているプロとして様々に指導されていたことが懐かしい。私も記事をスクラップして大切に集めたものだ。

まず、固形飼料と冷凍赤虫などとの餌比較。水分比率から考えると、固形飼料の水分比率は二割以下。生餌は八割程度。同量を食べると固形飼料は約4倍与えたということになるそうだ。また固形飼料は投入した瞬間から成分が溶け出す。だから、早く口に入れて欲しいと思う。
しかし、体内に入ったと言っても、全部吸収される訳ではなく、せいぜい80%。ということは、食べ残し+糞尿から排出された未消化成分が飼育水に溶けるということだ。
とりわけ、私が始めた頃の固形飼料というのはマス用だとか鮎用だとかをらんちゅうに与えていたが、どんどん進化。当然成分や成分が溶け出しにくくするだとか、有用菌・ビタミンなどを配合するなど…。現在はタンパク質含有量が45%近くのものが多く、高いほどらんちゅうの腸の消化吸収に負担を掛ける。ただ、このタンパク質こそ毒性の強いアンモニアの原因物質。
つまり、水換えが大切となる。濾過装置を入れる方もいるが、おそらくらんちゅう飼育では間に合わない!濾過能力を超えた給餌、老廃物、溶け出した有用になるはずだった成分…諸々に水は痛む!

さてフードタイマーに話題を戻すが、
とにかく少量を多回数与えることで、一度に与えるより何割か多く与えられるので、大きくするというより、腹抱えを作ることもある。サイズアップもさることながら、型作りも餌の使い方なのだ!