朝の水換えと夜の水換え

私は昭和61年に就職、と同時にらんちゅう飼育を始めた。その頃は今とは違う点も多かった。
産卵は丁度ゴールデンウィークの頃(八十八夜)が最適とされた。飼育容器は叩き池(モルタル製)でなければ、魚は出来ないと言われ、各自が池造りに励んだものだ。かく言う私も左官屋さんの真似ごとをした!家族の反対を受けながら、池数と水道料金を増やしていった。水換えは晴天の朝方、水換え前日及び当日は給餌を控える。色変わり時期は餌を控える。などなど…

枚挙に暇がないが、今やどうか?FRP池の普及、ヒーター使用の一般化、ミジンコの代用としてブラインシュリンプの使用拡大、餌の品質向上により魚の大きさも変わってきた。

そのような技術の進歩の中、水換えについて考えてみたい。確かに水の変化は魚へのストレス。熱帯魚に比べて金魚はかなり水質変化に強い。熱帯魚の場合は、ph(ペーハー)が少し変わっただけで色艶を落とし、水槽の隅でじっとしてしまう魚種もある。金魚と同じ飼い方をすると間違いなくパンクする!悪い癖でまた脱線…

本来、朝の水換えには一理ある。水温が割と安定している。午後の飼育水は日の当たり具合でムラが出る。また朝の場合、夕方から朝にかけて腸内吸収が終わっている!
しかし、多給餌で魚に負荷をかけて食わす場合、朝から回数に分けて、ドッサリと与える。場合によっては、食べ切っていない上から餌をまぶすこともある。水は夕方にはヘドロ状態。酷いと食べ残しが残っている。おそらく翌日朝までもたない!夕方換えて翌朝まで魚を新水に慣らし、朝からがっつり食わす。最盛期は、毎晩水換え。年中やったら確実に魚はパンクするが、グッと負荷掛ける時は、断然夕方換えか?