南天の可能性考

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写真では分かりにくいが、南天の木である。この木はある記事を読んで、数年前に植えたものである。

題名に南天の可能性考と銘打った。ここでは10年近く前に見た記事を紹介する。

東京都のお寿司屋さんで愛鯉家の鈴木拓夫氏の情報であった。寿司など生ものを扱う仕事柄、笹の葉などの殺菌効果に着目。鯉の世界では皮膚がただれ、やがて体の箇所から充血そして肉が露出する「新穴あき病」に直面。それを治す方法を考えられた。そこで鎮咳剤として喘息に使われたり、胃痛、眼病、歯茎の腫れなどに使える「南天」に着目され、試された。
研究結果を紹介する。
まず南天の枝と葉を収穫する。時期は冬の南天の方が良いエキスが取れるとのこと。小さく刻み、日陰で一ヶ月陰干しをする。
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ちなみに、採れ立ての乾燥前の枝葉の場合は、乾燥ものより四倍の重さの量が必要とのこと。
使い方は、ダシパックなどの袋状の入れものを用意。100㍑につき50g分の乾燥南天をパック内にいれる。いわゆる0.005%という事になる。パックに入れる訳は、南天の枝葉を細かく切ると、とりわけ枝は硬く尖っているので魚を傷つける恐れがあるからとのこと。袋ごと直接的に浮かべれば南天エキスが染み出るという。
一方、乾燥南天の枝葉を煎じて、そのエキスを取り出して池に注ぐ手もある。このどちらの治療でも、見事に治った魚の様子が窺える。
もしかしたら、皮膚炎など全般に可能性があるのではないか?また他の病気対策にも使えるのではないかと期待できる。

直接的に見たい方は、南天 新穴あき病 と引くとたっぷり出てくる。とにもかくにも百聞は一見にしかず!月間錦鯉と日鱗の2002年から2003年の記事が載っている。