針子の移動
青子はついに赤虫を投入。ブラインシュリンプをまぶしながらの給餌。こうなると魚の成長も加速する。
一方、この後の子らの世話が大変。
孵化まで5日間、孵化後三日経つと餌付けが始まる。今年は試しも含めて三日目にゾウリムシを入れた。孵化にも少しばかりズレがある。当然給餌スタートにも差が出る。少しでも与えて落とさないことに努めた。幸い白くなって✴になった稚魚は少ない感じだ。
全稚魚に餌が回るように狭い入れ物で過密にはなるが、その分口元に届く確率は高くなる。遊泳力が高くなってきたら、当然広い池がよい。
さて、現在狭い入れ物に居る一番小さい針子は、餌付けから約1週間位で移してしまう。池を3面と補助池2面を使って稚魚をやりくりしている。
数百尾で我が池に来た針子は補助池で飼育して、数日で大きな池(1)に移動。
自家産卵の稚魚は、同じく補助池で孵化、餌付けしてから大きな池(2)に移動。
現状一番遅い子は、大きな池(3)に補助池を入れて40㍑で飼育中。約1週間経つと、少し大きな補助池に移動。
大きな池(3)が空くので、(2)の自家産稚魚が丁度孵化後20日になるので、選別しながら(2)から(3)へ選別合格魚を入れていく。
この後 (2)が空くので、補助池に移動した稚魚を選別しながら(2)を埋めていく。
まさに、池をローテーションしながら使用する方法を常に考えている。らんちゅう飼育とは、いかに考えて実行するかも大事。 水換えや餌やりを始めとして、魚の遺伝的な質によっていかに飼育するか、病変があった場合どうするかを考えなければいけない。苦しくもあり、楽しくもありである。
私がこれまで先輩に叩き込むまれたのは、産卵は春に限定と考えれば、35年以上らんちゅう飼育をして来ても、35回を少し超えた飼育経験しかない。とにかく型が定まる秋まで如何に接した魚の飼育を全う出来るかが大事。選別以外で魚を手放したり、諦めないこと。たとえ池に余裕がなくても工夫して最大限飼育を完結させるのがらんちゅう飼育者である。