魚の産卵 考

魚の産卵について、ちょっと難しい研究論文に目を通してみた。
以前から産卵のタイミングについては、ずっと考えてきたことからである。
まず、潮と産卵について書かれたものが私には探し出せなかった。やはり~潮が産卵に適している?というのはない。
そこで、潮に影響するのは月の引力。そこで色々探すと、赤道に近い地域(サンゴ礁)に住む魚は月の影響を受けるようである。理由については、年中気温が高く、日照時間も一定で、産卵刺激を受ける環境下とは言いにくく、月の影響を利用していると論じてあった。

次に、別の論文に目を通す。淡水魚ではどうかを知りたかったからである。アメリカのマミチョグ(カダヤシの仲間)での実験結果である。金魚ではなかったのが残念だが、貴重なデータが記されていた。

まず、産卵については、春型産卵(金魚や黒鯛など)や春夏型産卵(メダカなど)あるが、今回のマミチョグ春型産卵。生殖腺は22℃では活動的だったが、30℃になった途端に働きがストップ。つまり、高温になると産卵行動にセーブがかかる。
一方、一ヶ月半15℃を過ごさせると、雄は精原細胞の増加と精母原細胞の形成を確認。雌は卵黄胞期卵細胞の発達があったとのこと!分かり易く言えば、16℃位から成熟するようだ。

従って、温度の上がり方がとても大事。私が長く15℃位で留める水温管理は、間違っていなかった!?