産卵について続編

いよいよ寒さが緩んできた感じもする。最高気温が10度になってきた。そろそろ仕掛けて行こうと、夕方に本命ペアを再び2尾にする。少々強引な水換えをしたのが心配だが、巣を入れて魚の様子を見ることにした。

さて水産関係の記事を見つけた。斜め読みしか出来なかったが、メモを取った。

魚の産卵に関して、以前、春型の金魚や春夏型のメダカについて紹介した。サケ、マスなど秋から初冬に産卵行動をとる魚は日が短くなるのがスイッチになるらしい。
研究者らによる実験結果は、私たち一般的ブリーダーには間接的に参考になる。
まず最初に、産卵は、卵の量や質は餌の量と質に影響を受けることが記されていた。そこに、外的要因が加わり産卵行動となる。魚種にもよるが、光・温度・水流・水量・底質・水質などが関係していくようだ。さらにオスが発情して刺激を与えることも重要となるようだ。
光については、様々な研究者が着目した要因であるが、金魚で実験したものでは、日没から暗くなる15分ずつ人工光で照射。2月から20~23℃の水温に上げた所、ほぼ一ヶ月で産卵行動を起こしたようである。
一方、実験だから出来るものが報告されていたのが、暗黒環境に置くというもの。1年近く暗黒環境に置いた魚は、生殖機能が退化したようである。これは極端な例とは思うが、面白い結果である。
ただ、なかなか光だけでは説明出来ない事例もあり、それを補完する要因が温度とのことである。

らんちゅう界では、様々な産卵にまつわる都市伝説のようなものがある。一体どうすればそうなるのか考えている。
この現象は血液型による性格分けが実は科学的根拠がないのと同じである。たまたま日本人がA型、B型、AB型、O型とが程良い分布がある。A型は几帳面、B型はマイペース、AB型は天才肌、O型はおおらか?しかし海外では民族によってはB型しかいないものもあり、日本での分類にはほど遠い。
では何故そうしたことがまかり通るのか?いわゆるマインドコントロール的に~型は~だよね…。と言われ続け、すり込まれて行く。しかし、必ずしも当てはまらない事例が起こる。ところが違う事態は目を閉じ、当てはまった例を人は印象をより強く刻み、より信じ込む。
その例の一つが大潮産卵説。私のように潮に関係なく産ませる人間からすると不可思議。実際、後で調べると大潮だったこともあるが、ほぼ関係なかった。
ただ、大潮に合わせて環境整備をすれば、必然か偶然かは別として、産んでくれるのだから問題はないのも事実である。