魚中心での飼育

らんちゅうは動きと摂餌活動によってしか調子が分からない。あとは経験になるが、飼育水のエアレーションの泡の様子や、臭いなどがたよりになる。水が痛む時は、その原因の一つに粘膜が剥がれることがある。

魚は調子が悪くなったり、スレたり、薬浴させると粘膜が剥がれてしまう。するとネバネバが飼育水を汚し、泡に粘りが出てしまう。

ここで肝に銘じたいのが、粘膜を剥がさないこと。病気を出していないのであれば、体調を整え、粘膜保護に努めたい。水中には必ず菌体が存在する。飼育を誤ると雑菌が大量増殖し、粘膜保護が間に合わないために発病する。いっそのこと、雷魚のように強力なネバネバがあれば、体のコーティングは頑強なのだが…雷魚は葦や水草などの障害物(ストラクチャー)の狭い隙間を通り抜けて餌を捕獲する関係から、粘膜の量は半端ない。

従って、水質の適切な管理とストレスを与えないこと。移動・水質変化・水温変化・スレなどの物理的ダメージは避けたい。

そこに着目して粘膜保護を謳った餌や保護剤が市販されている。私の知るところでは、「金魚膳 粘膜増強」(ニチドウ)という餌や、直接粘膜増強とは書かれてはいないが、ミシロ株式会社の餌がある。保護剤としては、「アクアセイフプラス」(テトラ)や「プロテクトX」(キョーリン)などがある。
私は、餌はともかく、水温的に厳しくなって来ると、少なくなる水換え時期に使用する。