秋からのエラ病

長らく大会にも行かず、ブリーダーとの交流がないと病気対策などの話もすることがなくなった。
良き飼育者であると同時に医者にもならないといけないことがある!従って、相当薬についても勉強せざるを得なかった日々が懐かしい。かつては、いろいろ買って使用してみたものだ。下手な使い方をして、もしかしたら薬害を出して薬殺した例も気づいてないだけで、相当あるかも知れない。

今は余り聞かないが(大会に出ていない私だけかも)、金魚ヘルペスについてもどうなったのだろうか?内臓から疾患が出て、エラが貧血状態で次から次に死んで行った。この当時は、大会に出すことはウィルス感染がつきまとうので、大会で魚を手放すブリーダーもいたぐらいだ。

しかし、ヘルペスウィルスも確かにあったであろうが、私はその何%かはエラ病ではないかと思っている。
よく原因菌と言われるのが、カラムナリス菌である。昔はこの菌に関して仲間と論じたり、専門家の書いたものを読んだものだ。無菌は基本無理。というのもカラムナリスは常在菌。場合によっては人間をも重篤にするエロモナス菌もどこにでも発生する。カラムナリスの場合は、2%の塩濃度で活動が止まるらしいが、金魚には酷な環境である。活動範囲も(昔勉強した記憶なので誤差あり)確か5~35℃だったかと。
一番大切なのは、withカラムナリスと考え、掛かりにくい環境を提供することしかない。
 ①水の急激な変化(水質・水温)
 ②水換えを適宜(意外と難)
 ③消化の悪い餌、変質した餌厳禁
 ④他所からの魚を混ぜない 
などである!もちろん④には大会出品も含まれる。
なお何か出たかな?と思ったらフラン剤などの薬浴が良いかも知れない。ここは自分の判断となる。
何にせよ結構低水温でも活動するので、秋からの管理はしっかりやって、健康なまま過ごさせたいものである!