腰のカーブ

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比較的私が好きな腰。浅からず深からずで2歳魚・親魚に残せる魚。飼い込むと分かるが、腰のカーブが始まる位置がこれより前から下がった魚(への字腰や滑り台に近い)は、腰周辺の力感がなくなる。逆に腰の落としが後ろに来る(雁首に近い)と、バランスを崩す。
また、腰の落としの位置は同じだが、腰が深くなった魚は泳ぎが悪くなる。バランスも崩しやすい。腰の落としが深い魚は、縦方向に筒伸びした魚と昔教わった。

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この魚は微妙なしゃくれがある。しかし、私的にはこの程度は許容範囲。ただ、腰のカーブが上の腰より曲がりがきつい分、尾芯が立っている。
腰が甘いと芯は倒れ、芯が深いと芯は立ち気味になる。そうしないと推進力が得にくいからだ。かつては尾芯が高いと、手で折ったりしたことも見聞きしたし自分もやったことがある。大会直前に折った魚を大会でも見た。尾芯の付け根が充血していた魚は何度も見てきた。😰魚をいじるのは基本しない方が良い。ただし、早い時期からマッサージをして修正出来るものは、有りなのだろう。

さて、久しぶりにホームページ開設時代のように調子が出てつい書き込みが進み始めしまったので種魚選別基準を自身の戒めとして残して置く。
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フナ→緋ブナ→和金型の金魚→変異した金魚へ分化させて来た。しかし、原種に近い遺伝子が本来優勢遺伝子を持つ。それを変異してきた形質の魚で掛け合わせた魚で、ある程度魚が同じ形質が出せるようになって品種と呼ばれる。
つまり、和金の型こそらんちゅうの嫌う型と考える。基本的に魚の幅が違う事と背びれの有無。当然幅があるらんちゅうの頭には瘤が欲しい。当たり前だが、らんちゅうは「三尾」「四尾」「桜尾」でありフナ型和金の場合は「フナ尾」である。こんなことはらんちゅう飼育者なら誰でも知っている。
このらんちゅうに大変困難な形質を課したのが大会用らんちゅうと言える。
和金型を含め、尾芯は「サシ」である。尾芯近くの腰は「しゃくれ」である。また尾筒は極端に絞っている。「舵ヒレ」は一枚。更に「裏皿」の有無。そして、背びれを持たない品種では、背びれが本来有るはずの位置が平らであることが大事。上見でも十分分かるが、線があるように見える魚は概して細い。また、「みねが高い」と言う。
この中で、目をつぶっても良いのは「舵ヒレ」位かな?ただし、らんちゅうの進化を考えるのなら、一枚は本来退化の一現象であることは違いない。
そんなこんな考えることが出来るのが秋の夜長。らんちゅう飼育者は頭にはいつも飼育への夢がある!

北海道では初降雪⛄私の地域も最高気温がぐっと下がる。夜にはトタン板を置いて急激な変化から守ってやろう!