あと10日間で産まなければ。

どうせ採卵するなら自分がこれだと決めた魚とその年は運命を共にしたい。失敗してもそれでいいのではないか?

らんちゅうの飼育の楽しみ方は様々。大会を目指すのであれば、基準をクリアしつつ特徴のあるインパクトある魚を作らなければ上位を目指せない。色々な楽しみ方の中で、私は大会参加を基準にしている。
従って、色々な金魚ファンには偏りある飼育かも知れない!
はっきり言えば、自分がやっていることは、らんちゅうと言う品種を進化させること。らんちゅうと他魚の違いを確認すれば、自ずと求める魚が決まってくる。その方向性を持っているかどうかである。

ただ、らんちゅうという品種で大事な要素こそ品評会の基準である。

鮒が原種の金魚。品種であるらんちゅうには守りたい基準がある。どこを大切にするかは押さえたい。
鮒の特徴は、流線形の体で背びれを持つ。舵ひれ、尾びれは一枚ずつ。尾びれの親骨は、いわゆる「さし」になっている。背びれの根元の背は高くなっている。らんちゅうなど背びれがない品種でいう「みね」が高い状態である。更には、背びれの末端から尾びれにかけて、「しゃくれ」たカーブを描いている。らんちゅう以外の金魚も一度よく観察すれば、ほぼ当てはまる!
らんちゅうは、ことごとく真逆を追求し、さらに美的観点を加えて作られた。

種魚とは、そうしたらんちゅうの大切な進化の型をより追求し、より欲しい要素を遺伝出来るようになれば革命(revolution)だが……。ただし原種の鮒の真逆を走るらんちゅうでは、いかに親に似るかの固定率を高めるかが大事。

そう言う意味で本命メスには、折角自分の理想に少しでも近い形質があるので産ませたい。しかし、如何せん自分の飼育管理がベストで出来る時期を考えると、あと10日間かな~😰