どの魚に焦点を合わせる?

兄弟魚でも少しずつ魚に差が出来る。尾型のみならず、体付きなど…
不思議な事に、似なくても良い部分が表出する。

魚を育てるに、数を調整する事、餌の調整をする事などいろいろ方法がある。
そうした時、同じ池の中でもこの魚を仕上げたい!というのが居る。いや、居ないとその年は終わったと言える。

腹の付き方・尾の張り具合など、それぞれの抱える改良点が共通していれば、同じ池で餌の調整をしたり、水変えのタイミング、水深、覆いの面積を工夫出来る。
しかし、「この一尾」に照準を合わせて飼育すると、他の魚には必ずしもベストな環境とは言えないかも知れない。分かりやすく言えば、腹付きが良い魚の群れに腹付きが悪い魚が居たとすれば、腹付きの良い魚に合わせて適度な餌を与えていては腹付きの悪い魚は出来ない!ある程度魚を仕上げていくこれからの飼育は、そうした改良点に合わせて魚を固め(系統を越えて)、それらの魚に極力合わせて飼育を変えていく必要があると考えている。
そう言う意味で、日ランと言った特別な舞台に上げる際は、これらの魚だけ集めて特化した飼育をするブリーダーも少なくない。
目一杯飼育するので、ついて行けない魚は潰れることはあるようだ!

かつて一度だけ当歳魚を日ランに出したが、オール3の池であえなくドボン。私的には池全体のレベルアップを図る飼育をしていた。その中でも良いと思う魚を出品。やはり、ターゲットを絞り、一魚入魂的な勢いの飼い方を痛感。実際に各地の名ブリーダーとは仲良くさせていただき、話を伺うと、そうした飼育である!よくおっしゃられることは、一尾出来ればいい!という言葉!来年以降は(今年の大会復帰が出来なかった)、地方大会から復帰、しばらくして日ラン再チャレンジもしたい!