自分にとってのらんちゅう
この題名は自分にとって、とても大事な命題である。らんちゅう飼育は、仮に大会に出ようが出まいが大会魚に拘って理想型に向かって行くこと。そう考えると、自身の理想型とは何か?頭、尾型、太み、鱗並び、色合い…挙げれば切りがない。
大会で何が嬉しいかと言うと、人が欲しがる魚を作ること。決して売りたいということではない。私が三十数年前にらんちゅうを始めた時、純粋に一つの事に打ち込める自分が嬉しかった。はっきり言うと、前頭ぎりぎりの魚しか居ない場合でも、それを一枚でも上の洗面器に入る努力と技術を尽くす事が大事。そうした基礎力が出来ると強い飼育者になれる。その大会で常に役魚に絡む飼育者はやはり凄い。情熱だけでは説明出来ない苦労と運を持っている。
では今の自分はどうか?らんちゅうを語る意味では、らんちゅうで結果を出さないと意味がない。毎年、課題を持ってクリアする自分でいたい。
私的には、大会に復帰し、狙った位置を取れる飼育をしたい。
しかし、今年の分を皆さんは相当来年にかけていると思う。良い魚も死なずに各ブリーダーのところに温存していることであろう。二歳は激戦は必死のはず…もしそうでなければ、当歳魚で終わっている魚作りになっていると思うのは間違いだろうか…