背なりについて

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らんちゅう飼育をするために引っ越し、池をご自身で作られた先輩がいた。現在は私自身が大会から離れ、飼育池訪問もしていないので、どうされているだろうか?
魚の扱いも一から教えて頂けた。私の地域で古くかららんちゅう飼育をしている人なら知らない人はいない作り手で、独特な尾型と龍頭は、現在活動している愛好家の系統作りに役立っているはずだ。
その方から教えていただいた事は書き切れないくらいだ。コロナ感染拡大に伴って、大会がない今だからこそ、残すべき魚の要素の一つ、背なりについて整理した!

私はAが理想と考える。少し違うが、陸上競技のトラックのようにある程度直線があって、コーナーが始まるという腰。つまり、背中なりは真っ直ぐ。やり始めの方はよく勘違いされるが、背なりは多少凹んでいてもよい。程度問題だが、2歳・親魚になるに従って肉が埋まることが多い。それと同時に幅も増す。
Bは一見綺麗な腰のカーブをしているが、背中の×の位置からカーブがスタートしている。大きくなるに従って、尾筒周りが寂しくなる。概して尾筒は細さをどんどん見せるようになる。
Cは意外に残す方が多い。しかしこの魚は横の中心線の下に腰の止めがある。これは一見腰もグッと決まり、よさそうだが、ある意味筒伸びと教えて頂いた。この魚を飼い込むと、まずバランスが悪くなる。また、こうした魚は、腰の深さに合わせて尾芯の角度がきつく決まる。Dのように腰が浅いと尾芯は角度が大きくなる。つまり芯は倒れる。反対に、Cのような魚は角度が小さくなる。つまり芯は立つ。
ちなみに、C・D共に会用に大きくするとバランスが悪くなる。Dは一見良いのだが、平付けの尾は、バタバタ感が一層強くなる。
今は分からないが、Cのように、芯が高いと泳ぎが重くなるため、手で芯を毎日倒している方もいた。急に折ると芯の根元が充血していて減点なんて笑い話もある。
私は長くやっている分、魚を人工的に細工をする方法も知っているが、私的には好きではないのでブログでは一切封印する。